つみかさねてゆく。

製造業 海外営業 社会人4年目。しごと、ことば、本、映画。今日という日を忘れずに。

鑑賞メモ『村上隆の五百羅漢図展』

本日最終日ということで、
非常に混み合ってました。

現代芸術。
とっつきにくい分野と思いつつも、
その世界観、絵の持つ迫力に圧倒。。
どの作品も単なる思いつき、ひらめきだけで
形になるのではなく、
綿密にリサーチされた歴史的日本芸術と
戦後の日本文化の「混ぜ合わせ」によって
生み出されていた。

まさしく創造とは、
何もないところから生まれるわけではなく、
歴史、知識の蓄積が、
自分で咀嚼できるレベルに達した時に
爆発するもの。。

本展示会の面白いところは、
メインの五百羅漢図が生まれるまでの
製作過程も紹介していること。
過去の歴史的作品リサーチ
全体的な構想づくり、
登場するキャラクターの下絵づくり
分刻みの製作スケジュールと
ゴールに達するまでの動きは
ビジネスと全く変わらない。

美術で成功するには、
「世界で唯一の自分を発見し、その核心を歴史と相対化させつつ、発表すること」
とのこと。

業界が違えど、
核心は同じなんだ。