つみかさねてゆく。

製造業 海外営業 社会人4年目。しごと、ことば、本、映画。今日という日を忘れずに。

責任を持たせず任せない。

仕事をしていると、
大人の汚さを見ることがある。
裏切られた、そんな気持ち。

ある代理店とサービススキームの契約協議。
事業部門からビジネス企画担当が1人
営業部門から私が対応を行っていた。

本契約はアライアンスを組む代理店が貰う
エンドユーザーからのメンテナンス料を
自社と代理店の担うアフターサポートの
責任を決め、取り分を整合する交渉となる。

本契約の決裁権は事業部門にあり、
もう1人の年輩者が主に契約の
ハンドリングをしていた。

正直、その方が先輩ということもあり、
自分を巻き込まずとも進めていく節が
あったので、私としても手を離していた。

まずかったのが、その方が
価格交渉まで始めてしまったこと。
東南アジアの強い要求に屈し、
あれよあれよと譲歩した結果、
合意事項は既成事実化し、
社内交渉ラインになっても相手は納得せず、
引くにも引けない状況になってしまう。

ここにきて、さあどうしたものか、
私も任せてしまったことを悔いつつ、
一緒に対応案を考えようと相談した矢先、
此の期に及んで、もともと価格交渉は
営業部門マターであり、
今後は君が行うべきだと言ってきた。
(私はしらない、という)

しまったな、と思った。
責任を持たせないままに
その人のやる気や好意?に任せた結果、
彼の失敗が自分に降りかかってきてしまった。

必要ならば協力する、
そんなスタンスの人ほど、
信用してはいけないのだなぁ、、と

正直この手の、やらなくて良いことをやって、
自分の手柄をあげる(失敗しても自分の責任にならない)一方で、本当にやるべきことをやらない社内パフォーマーな人間は存在する。

任せるには、その責任の所在を
明確にしなければいけない。
ビジネスをする上で、好意に甘えることは
後々火種となることを学んだ。。