つみかさねてゆく。

製造業 海外営業 社会人4年目。しごと、ことば、本、映画。今日という日を忘れずに。

頼むことを躊躇しない

海外出張中の休日。
ホテルのプール横で読書をしていた時のこと。
ある中国人の女性から
写真を撮って欲しいと頼まれた。

ぱしゃり。念の為に2回撮る。
「確認してください」

写真を見て、いい写真だと笑った後、
今度はカメラを横にして撮ってとのこと。
はい、ぱしゃり。
すると今度はプールに入った状態で。
はい、ぱしゃり。
今度はプールのへりに座る後ろ姿で。
はい、ぱしゃり。

リクエストはどんどん専門的になっていき、
最後には泳ぐ姿をムービーで撮ることに。
知らない女性の平泳ぎを撮影している自分が
滑稽で、なんだこれ、になりました。

こんな不思議体験から学ぶべきは、
依頼することに何のためらいもないこと。
そして予想よりも注文は多いとはいえ、
自分自身はその依頼を受け入れた身であり、
何か不快な思いをしたわけでもない。

日本人の感覚では、
知らない人が話しかけるわずか10秒が、
相手を不快にさせてしまうのではないか、
そんな気にさせてしまう。

依頼することは、前向きに考えれば積極的にコミュニケーションをとるということであり、
相手の反応から相手を理解することにも繋がるのだと思う。

海外はやはり面白い。